国道で一番長い直線区間道路はどこにあるか

国土交通省によれば、国が管轄する道路のなかで一番長い直線区間道路は、北海道内を走る国道12号にある美唄市光珠内町から滝川市新町6丁目までの区間で、その延長は約29キロメートルといいます。
この道路の前身にあたるのは、明治19年に着工した「上川道路」で、市来知(三笠市)から忠別太(旭川市)間の約88キロメートルを結ぶ道路として計画されたものです。
当時、「松方デフレ」とよばれる緊縮財政の後遺症として北海道の開拓事業が低迷していた時期にあたり、北方のロシアの脅威に備えて交通網を整備し、すみやかに開拓事業を軌道に乗せる必要がありました。
特に、上川平野の開発は重要視され、ここに北海道開拓の拠点として「北京」を置いてはどうかといった建白書も政府に提出されていたほどであり、この道路は要となる「中央道路」として、当時からなるべく直線路にするようにとの方針がとられていました。
道路の整備にあたっては、当時「集治監」と呼ばれていた刑務所に収監されていた囚人たちが、懲罰の意味を含めた低コストの労働力として投入されましたが、彼らは200人を1組として突貫工事で作業にあたり、無謀な命令で多くの犠牲者が出たといわれます。
その後、旭川に第七師団が置かれたことから、この道路は軍事道路としても重要視されるようになり、戦後に新道路法が成立すると12号の番号が付けられて現在に至っています。

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